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執筆者の写真中村邦生

昨年末、年明けあたりのハナシ

ふと思い出したので。


昨年神戸山籠り生活から帰ってきて秋田はこれから雪降り積もって、真冬に入ろうとしているころ。

家がなかったので人の家に泊めてもらったりしつつ、無職で家もない奴が人の家に転がり込んでばかりいることにもためらいというか恥ずかしさというかそんな気持ちがありつつで

数ヶ月間の間何日か車中泊生活することがありました。


写真はその時のようす。

つっても見えますかネ。左下の雪に埋もれた車。これです。


昨年末だか今年年明けの冬は、歴史的大寒波がきていたとかナントカで。

ちょうどその日に車で夜を過ごしていたんですナ。

確かに風も雪もすごい猛吹雪で、ゆりかごのように車揺られながら眠っておりました。


車中泊といえば昨今注目されているのもあって、意外と快適!ナーンてイメージもあるかもしれませんが僕の車はところがどっこい。まさしく車中泊には明らか不向きの車。

三菱のekワゴンてんですが。ワゴンとは名ばかり、運転席はリクライニングしたってフラットにはならない、15°くらいをキープしてくれる仕様で、足も伸ばせたもんじゃない。


寝る時は運転席から助手席に向かって体を横にして足を曲げて寝るもんでス。

今思えば何してんだろなんですが、エンジンもかけず、ありったけのアウターと40年ものの寝袋、タオルとかを駆使してなんとか夜を超えておりました。


うまいことできてて、朝は寒くて早朝に目が覚めるんですナ。

写真の通り、車はしばれていて、冒頭の写真のように雪が積もっていて。

あ、生きてる。と思って朝を迎えると。


自然とともに生活していたら早寝早起きになるのかなとか思ったりしたようナ。


眠りにつく時も、寒いのと狭いので、モゾモゾとベストポジションを見つけないとそう簡単には眠らせてくれません。場所取り合戦を終えてここだ!という場所を見つけると、二ュワ〜と落ちていくんですナ。


さしずめディスカバリーチャンネル、エドスタフォード。僕はまだ服着てるだけ十分か、ナンテ。


人間、簡単に死を迎えもしますが、

かたや、なかなか死なねーもんだなとも思うところでもありました。


秋田の大寒波を車で超えてしまうと、どこでもねれる度、寝れるどが上がったりで。

図らずも修行のような経験でした。図ったのか。


オリデさんも真冬の中自分で作った多面体ボックスに入って生活していましたナ。いやはや、まっことすごいと、つくづく思います。何かと思い出しては、実におかしいなぁと。すごいなって。

そんなこと、しなくたっていいのに、僕もそうだけど、自分の中での思想というかルールのせいで。頭でっかちになりすぎておかしなことしちゃうんです。妥協すりゃいいのにネ。


その時なりに、一所懸命生きてりゃ、何かにはなるよナァ。なんでもいいけど。

なるたけもうやりたかないナ。さみーもん。


サバイバル、とか、自給自足、とか、アウトドアとか車中泊とか。

土触ってエネルギーもらえるとかの違和感じゃないけど

そんなキレイでさらさら美しくて、気持ちのいいもんじゃないです。

もっと、つらくて、寒くて、追い詰められたりして、でも、ナマの、生きてる実感がある

そんな感じなんだよナ。


どんなにお金持ちになってキッレーなすごい豪華な家住んでる人だって、トイレに行くんです。

便座に座ったりして。

そういう、現実感。そんな感じ


なんの話だっけ。




くさお


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