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悩み満載の身ひとつで



「あ!キタニワ」というサバイバルに何を携行してゆくか。


私は、悩みでパンパンのこの身を持参しようかな。と思います。




「あ!キタニワ」は隅々まで人間のコントロール化にある「庭」っていうより、近所のおっちゃんが大切にしている庭、花とか謎オブジェとかクマの形に剪定しちゃった木とか唐突に佇む信楽焼のたぬきとかがゴタゴタとひしめき合っていて、植物も植物で人間のことなんぞ知らねー!って感じにのびのび生えているような、一見無秩序だけれどその中に絶え間ない交渉のあるような、そんな「庭」になるのかな、というイメージ。(インドネシアの都市集落っぽい!)



お悩みは尽きないものである。


そういえば実家にいるとき、父がハ〜なんてため息ついているのをみて、50歳を過ぎても人間って悩むのか!とびっくりしたことがありました。

私はきっと(というか絶対)例え100歳になっても毎日悩んでいる。

日々悩みの千本ノックを受けている心地です。



私、実はヤッカイな持病を抱えておりまして、


ひとつきの半分を死神に憑かれたような心地で過ごし、

もう半分をスーパーマリオの無敵スターを取ったみたいな状態(マリオが虹色にギラギラするアレ)

で日々過ごしております。


なぜか精神疾患と仲のいい人生を爆走しておりまして、

確認と願掛けが止められない!!!助けて〜!! な日々を過ごしたり(強迫神経症というのです)

ここがどこかわからない!私って私?という状態に悩んだりしていました。


浪人生の時、予備校の授業料30万を自分でこしらえなければ…と夜考えていたら、突然部屋の天井がぐるぐる回って降ってくると思いました。やばい!!!!なんて本能的に思ったんですけど、もちろん目に見える天井はピタッと静止した天井のままです。だけれど確かに降ってきた。

今でも夜にう〜ん…と悩んでいると時々こんなことがあるのですが、これは原因不明です。


今お悩み中の持病も脳のどっかが間違った反応をしちゃって云々…らしいのですが、脳の誤作動がこんなにビビットな、いうか豊かな(?)世界を見せるのだと思うとにわかに信じ難いのです。


無敵マリオ状態の時は本当に課題でもなんでもズンズンできちゃうんですよね。(評価は別として)


それにお恥ずかしながら、

無敵マリオ状態の時はマジで自分のことを朝ドラの美人ヒロインみたい〜!!!と思いまくっている。


しかし一転、鬱々期にはいると本当に些細なことが気に食わない。

自分の顔の格好一つが気に障っちゃったり。吸う空気自体がトゲトゲしちゃうんです。

世界が不気味に変容して、針を呑むような心地で息をするからいっそ息なんて止めたくなっちゃうのです。


そしてまた無敵マリオ状態に笑


生きているだけで精神が引っ掻き回されてくたびれるのに、その上生きているだけでぴょんぴょんお金は飛んでいくものですから、本当に生きていくということは大仕事だな…と日々思います。



だけれどくたびれるのもちょっと楽しい自分がいたり。


私はそうやってマダコみたいにヌルヌル生きていくんだろうな〜と思います。


「ワガママ」って大事だな〜と思います。

街中とかでワ〜っと駄々をこねる子どもなんて見ると、内心「がんばれ〜!」なんて思ったりするのです。


家庭の事情で、わがままの許されない子どもでした。

子ども時分はわがままを言わないと大人が喜ぶのでむしろ誇らしかったのですが、ある程度成長すると喜べない事態になりました。

家の中で、私は「我慢するのが当然」な感じになってしまったのです。

自分の意思を殺したって誰も褒めてくれませんし、むしろ無言でそれを求められます。

なんか、空気人形ってかんじ。


今や私を見て〜〜〜!!っていう欲が強くて、

原色や大判の派手な柄の服が好きなのもその精神の表れなのかもしれません。


ワガママに生きていくため、ヌルヌルと生きていくため。そんな、「マダコ的」生存技能って今をサバイバルするのに強力な技能なんじゃないかって思います。


つれづれ色々書いてしまったけれども、

「悩みでパンパンの私の身」でサバイバルできないかと。

イチ生活者として、「マダコ的生存技能」を発信、いや、一緒に考えられないかと。


そんなことを思っているのです。搬入が近づいてきて心ドキドキ、ワクワクとしながらバイブスが上がってきております。

何が起こるのかな。


黒木美佑

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