つい先日、『あ!キタニワ』のメインビジュアル作成の素材集めのためにニワトリに会ってきた。
グーグルで「近くの ニワトリ 見れる」と検索したところ、東京都世田谷区の住宅街にニワトリを600羽飼っている農家がいるという情報を見つけた。名前は『吉実園』といって、最初は造園業から始まり、養鶏、養豚、野菜栽培もやっている複合農家だそう。
自宅から自転車で1時間ほどだったので、ネットで見つけてすぐ翌日に行ってみた。
到着すると、すぐに獣臭がして期待が膨らんできた。
吉実園は、ニワトリが放し飼いされている600平方メートルぐらいの金網に囲まれた敷地と、道向かいにある自宅に併設された無人販売所でなっている。無人販売所には、採れたてであろうアローカナという品種の青い卵が売っていた。
金網の隙間からスマホのカメラレンズを覗かせながらパシャパシャとニワトリたちを撮っていた。なんせ600羽近くいるので、どこから見ても被写体がいる。テンションが上がってニワトリの顔面に近づいて撮っていたら、右手の薬指をくちばしで突かれてちょっと熱が冷めた。見えないウイルスに怯えるようになってから、よく知らない他者との接触に抵抗を覚えるようになってしまったんだと少し寂しくなった。
30分ぐらいニワトリたちに向き合っていたら、毛が抜けてしまっているニワトリが結構いることに気づいた。ストレスとかあるのかな、そりゃあるかと一瞬思いながら、最近よく買うぼんじりの毛根を包丁で取り除くのを思い出した。
これも都市のニワトリの一つだなと無理やり納得してみて、お腹が空いたので帰路についた。
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